第十四回「坐禅・法話会」を開催致しました
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2013年12月30日
第十四回「坐禅・法話会」を開催致しました
去る12月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第14回座禅法話会が開催されました。
八時半より、いつもの通り皆様に座禅を体験して頂きました。
その後、「正月飾り」という題材で、寺地昭厳師と江島靖秀師の御二方に御法話を頂きました。
第一座 寺地昭厳師「お正月飾り ~お正月を迎える~」
お正月を迎えるのにお飾りをします。門松、しめ縄、鏡餅、地方によっては色々なお飾りがあります。
お正月のお飾りをするというのは、新しい年を迎え、一年を無事に過ごせるように、良いことがあります様に願うことであります。
明日で今年も終わりです。お正月の準備は揃いましたでしょうか。
当日「じぇじぇじぇ」とならないように揃えるなら「今でしょ」良い事、幸運が「倍返し」になりますよう新年を「おもてなし」して下さい。
第二座 江島靖秀師「お正月飾りのこころ」
「お正月飾り」を作品のようなひとつの表現だとすると、その元になる「こころ」は何でしょうか?
それは流行語にもなった「おもてなしのこころ」とも言えましょう。
お客様をおもてなしするわけですが、そのお客様たるや並のお客様ではありません。
とびきり尊貴な、VIP中のVIPと言えます。すなわち「神様」です。お正月の神様。年神様とも言われます。
では、神様とは耳になじみの言葉ですが、そもそも神様とは如何なるご存在でしょうか?
それは「ご先祖様」でもあります。「祖神」と書いて「みおやのかみ」と読みます。私たちの「いのち」の親元です。
新年にあたり、そのようなとても尊い、実は身近なお客様=神様=ご先祖様をお迎えするために、大掃除をしてきれいにし、飾り付け、お供え物をして、おもてなしをするわけです。
そうした諸準備の「こころ」が、清らかな、美しい、優しく、温かく、広やかな、慈しみ深い、およそ善なる、本来私たちに宿っている「こころ」に満ちたものであったならば、神様すなわちご先祖様もお喜びになられることでしょうし、神事の側面だけでなく、仏心にもかないましょう。
来る平成26年(2014)が幸多き年となりますことご祈念申し上げております。
また、法話会を終わりに、竹田明秀門主より一年間お越しいただいた皆様へのご挨拶と、新年を迎えるにあたっての心構えのお話を頂きました。
次回の開催は1月30日(木)です。また、座禅法話会の時間がこれまでの8:20開始から14:30開始に変更になります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
2013年12月27日
第33回「釈迦寺こころの会」を開催しました
師走の喧噪をよそに晴天のもと、12月11日(水)33回目の「こころの会」が開催されました。
第1席は竹田明秀門主のご法話
「ゆく年くる年」。思いは形になり、形は思いに依って変わる。
即ち「色即是空 空即是色」であり、己が人生に悔いのないよう、自分の最後を迎える準備を整えましょう。この一年に感謝し、来年も宜しく。と締め括られました。
第2席は青柳信證住職から「厄除大祈願会」の案内があり、法会の説明がありました。
第3席は土田明佳先生が語り部となって「洗心(こころの澱を涙で洗い流す)」と標して、オスカーワイルドの「幸福の王子」を物語ました。
2013年12月11日
外房名刹拝観の旅に行ってまいりました
外房名刹拝観の旅(天台宗行元寺・石堂寺を巡る)
11月19日(火)朝6時半に小室に集合、その後稲毛別院にて合流した38名の参加者を乗せたバスは好天の中、一路南房総へ向かいました。
始めの訪問地は夷隅町にある行元寺です。嘉永2年(849年)に開山という由緒あるお寺です。この本堂にある、江戸後期に残された欄間彫刻が本日のメインでした。現在の鴨川市打墨で生まれ、「波を彫らせては天下一」と言われて「波の伊八」の異名で全国に知られたという名工の遺作です。波がまさに崩れんとするその瞬間を見事に表現した彫り物を間近に見ることが出来、参加された皆様も喜んでおられました。
その後、勝浦を通過し、鴨川の海が目の前にある所で、海の幸がいっぱいの昼食をとり、石堂寺を参拝致しました。この寺は室町時代に建立され、国指定重要文化財の本堂には「波の伊八」の彫刻があり、御説明をしていただいた御住職のお話もすばらしく、とても楽しいひとときでした。
最後に、今回の企画について感想等を伺うアンケートで「最高に良かったです」というコメントを始め、全員の参加者から良かったという感想をいただきました。ご参加戴きました皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。
2013年12月08日
第十三回「坐禅・法話会」を開催致しました
去る11月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第13回座禅法話会が開催されました。寺地昭厳師司会進行のもと、いつもの通り皆様に座禅を体験して頂きました。その後、「地蔵菩薩」という題材で、射場良秀師と江島靖秀師の御二方に御法話を頂きました。
第一座 射場良秀師「かさ地蔵」
数ある仏様の中で、地蔵菩薩ほどその姿をはっきりと思い浮かべる事ができる仏様はいないでしょう。
インドの地蔵菩薩は、長髪に冠姿。そう観音さんや他の菩薩と同じような姿をしておられます。しかし、日本では、つるつる頭のお地蔵さんしかおられません。何故か?諸説の中の1つをお話しします。
「かさ地蔵」。心温まる昔話の1コマは、お地蔵さんの御姿に引き寄せられた慈悲心からの布施の行が根底にある。
頭に積もった雪を払い、傘をかけた。
足りなくば、己のほっかむりをはずして差し上げた。
下心なき美しき振る舞いは、その姿故に私達の心を動かしたお地蔵さんの御導きではなかったか。
いつも変わらず道端におられるお地蔵さん。お顔を少し拝するだけで良き導きを下さるでしょう。
第二座 江島靖秀師「お地蔵さん巡りへのご招待」
今回のテーマを有難いご縁と思い、近在の地蔵尊巡りをして来ました。そのご紹介を通して、多彩なお地蔵さんの信仰に触れて頂きました。
参詣先は、しばられ地蔵尊(東京金町の南蔵院)、ご当地・船橋より、えんが地蔵尊(本町3の圓蔵院)、西向地蔵尊(本町2)、ゆるぎ地蔵尊(飯山満2、市指定文化財)、木っ端地蔵尊(薬円台1の高幢庵)の五か所(番外編として未参拝ながら京都宇治市壱番の子育地蔵尊も紹介)。
私たちの苦しみを身代わりになって受けて下さるお姿や善人悪人の差別なく、あらゆる存在を分け隔てなくお救い下さる、広大無辺な慈悲深いお心などを学ばせて頂きました。お地蔵さんは驚くほどたくさん、近くにおられます。私たちをいつも見守って下さっています。
次回の開催は12月30日(月)です。次回の題材は「正月飾り」です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。