第十七回「坐禅・法話会」を開催致しました

第十七回「坐禅・法話会」1去る4月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第17回座禅法話会が開催されました。
今回も皆様と共に座禅を行いましたのち、「巡礼」という題材で、犬井朗秀師と射場良秀師の御二方に御法話を頂きました。

第一座 犬井朗秀師 「仏心の旅・巡礼」
日本だけではなく、世界各地で霊場巡りが行われています。キリスト教(ユダヤ教)はエルサレム、イスラム教ではメッカを目的地にします。
日本では西国、坂東、秩父の観音霊場巡りや四国遍路がよく知られています。
日本の巡礼は、観音霊場のように、仏さまのご霊場を巡るもの。四国遍路の弘法大師や、または法然さまや日蓮さまをはじめとする、各お祖師さまに関連するご霊場を巡るもの。また最近は寺巡礼や、仏塔のある寺院巡礼など文化財(建造物)を巡るものなど、大きく三つに分類されるようです。
古くから霊地聖跡の巡礼は信仰深い人々にとっては、死を覚悟してまでも仏さまにおすがりしたいと修行の旅に出られたとされています。
仏さまにおすがりしたいという気持ちは、今も昔も何ら変わりません。

*弘法大師と衛門三郎の逸話(お遍路の始まり)
皆それぞれに、何かを背負い巡礼に行かれたことと思います。
巡礼とは修行の旅です。発心・修行・菩提・涅槃、これを四転と言います。仏教の修行を通して覚りに至る仏道を四段階にまとめたものです。
仏様に感謝し、毎日を穏やかにお暮しされることを念じ、この法話の結びとさせて頂きます。

第二座 射場良秀師 「色々な巡礼」
出家者の修行で有った巡礼が、時下ると共に一般の人も加わり、滅罪、祈願、追善と内容も様々となって来る。しかしどの旅も一人ぼっちではなく、仏様と一緒の旅。同行二人」とはまさにこれであり、この言葉は幼少期の自転車の練習を思い出させる。前を注視し懸命な私に、後ろで持ってくれている親の姿は見えねども、確かに支えてくれているという安心感。巡礼の醍醐味「同行二人」の一面を、当山春のバスツアー「秩父巡礼」にちなみ、お話し致しました。

次回の開催は5月30日(金)です。次回の題材は「観音様」です。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

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