聴導犬募金に寄付いたしました

萬徳院釈迦寺とエンジェルペット霊園にて集めておりました聴導犬募金を八月末に寄付しました。皆様の温かい御協力ありがとうございました。

九月からも引き続き聴導犬募金を行っておりますので、今後ともよろしくお願いします。

bokin

去る8月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第21回座禅法話会が開催されました。今回も座禅を皆様と行った後、「護摩」という題材で、髙田良海師と平野将祐師の御二方に御法話をいただきました。

第一座 髙田良海師 「願いを叶える祈り方」
仏さまに願いを叶えていただくためには、三つのポイントがあります。まずは、祈願を申し込まれたお方ご自身も一生懸命に祈っていただくということ。僧侶が読み上げるお経は一緒にお唱えしてください。次は、日頃からお寺、ご本尊さまとご縁を結んでおくということ。大難は小難に、小難は無難にしていただけます。そして第三には、願いごと、悩みごとは自分の心に残さず、ご本尊さまにお預けしてお帰りいただきたいということです。悩みを堅く握った手をすっと開くと、心身のバランスが取り戻せます。心身に余裕が生れると、ものごとに正しく対処することができるようになります。仏教では、縁、縁起ということを教えます。「願いを仏さまに預ける」とは、自分の願いや悩みを周りの人間関係というか、多くのご縁の中においてみるということでもあるのです。実を申せば、願いが叶うかどうかは、さまさざまなご縁、条件に由るのです。願いが願ったその通りに叶うことは少ないのでしょうが、半分くらい願いが叶うなら、それを良しとすることもできるだろうし、あるきは、思いもしない事態で願いが叶っている場合もあるのです。ただ私たちがそれに満足しない、あるいはそれに気付かないだけなのではないでしょうか。将来願いが叶ったと喜んでいただくためにも、祈りの折りには、三つのポイントを押さえてお祈りしていただきたいのです。

第二座 平野将祐師 「炎の深秘 ―護摩供養―」 
二十八日は不動明王の御縁日にあたります。寺院に於いては護摩供養の修行がなされます。
護摩木を積み上げ、炎をあげて、供物を炉に投入し、大声で読経を修行し所願成就を祈ります。
護摩は「ホーマ」と言い、仏教以前の古代インドのゾロアスター教などから取り入れられた儀礼です。炎そのものが火神アグニであり、供物の投入し捧げることで願いを届け、成就を祈った極めて原始的な儀礼でした。中国に伝えられ「護摩法」として昇華された「祈りの方法」は弘法大師に依って本格的伝えられたとされます。
本尊の多くは不動明王が用いられるのは火炎を背負うその姿が起因しているのではないでしょうか。
一歩踏み込んでみると、実際に作法に依って供物を火に投入することを「外護摩」。心中の観念により「智慧の炎」で「煩悩」を焼き尽くす、行者の心中の運心が「内護摩」であり、観想に習熟したが行者修が求められる理由です。内外の不二の境地こそ護摩が成就する状態であり、仏との一体化、願いを届けるための修行の極致とされるのです。「願い」も四種に大別されます。災いを除く「息災」。福徳を増す「増益」。悪を抑え、鎮める「降伏」。和合、親愛を願う「敬愛」があり、願いに依り護摩炉の形、色、本尊の方角、時間、供物、供華、袈裟の色まで細かい規定に乗っ取って行うのです。
以上のように、護摩の炎には甚深なる秘密が秘められているのです。炎は時に私たちの全てを焼き尽くす畏怖の対象であり、逆に温かさ、安らぎを与えてくれるのも炎です。信仰の対象としての古代より脈々と続く「護摩」の炎に私たちは畏敬の念を持ち、神仏に対する清浄なる願いを送り届けてくれる「智慧の炎」「災いを焼き尽くす炎」であると本質を捉え、甚深なる境地を体得し、利益を受けたいものです。
護摩供への御参加の御縁となればと存じます。

次回の開催は9月30日(火)です。題材は「仏教と健康」です。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

第二十一回「坐禅・法話会」1第二十一回「坐禅・法話会」2第二十一回「坐禅・法話会」3

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