釈迦寺霊園感謝祭のご案内
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2015年05月05日
釈迦寺霊園感謝祭のご案内
2015年05月05日
第二十八回「坐禅・法話会」を開催致しました
去る4月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第28回座禅法話会が開催されました。まずは皆様と座禅を皆様と行い、それから法話をさせていただきました。先月から「古寺巡礼」という題材で、第2回目をお話しさせていただきました。今回は射場良秀師と江島靖秀師の御二方に御法話をいただきました。
第一座 射場良秀師 「日本仏教総本山への巡礼」
現在日本には大きく分けて13の宗派が有ります。古い順に、法相宗(薬師寺、興福寺)・華厳宗(東大寺)・律宗(唐招提寺)・天台宗(延暦寺、三井寺)・真言宗(金剛峰寺)・融通念仏宗(大念仏寺)・浄土宗(知恩院)・臨済宗(南禅寺)・浄土真宗(本願寺)・曹洞宗(永平寺、総持寺)・日蓮宗(久遠寺)・時宗(清浄光寺)・黄檗宗(萬福寺)。「有名な古寺として知ってはいても、宗派までは分からなかった。」そんな各宗派の本山を、簡単にではあるが説明しながら、最も古いお寺はインドの「竹林精舎」である事を最後に加えました。現在は跡地しか残っておりませんが、古寺巡礼の最終目的地としてこの精舎を強くお勧めし、法話とさせて頂きました。
第二座 江島靖秀師 「弥勒寺と円空上人」
江戸時代の修験僧、仏師の円空上人(1632-1695)。生涯に十二万体もの仏菩薩像、神像をご造顕されたと言われています。その円空上人終焉の地、岐阜県関市池尻にあるのが弥勒寺です。先日有り難くもお参りする機会に恵まれ、ご紹介させて頂く次第です。現在の弥勒寺は建造物としては新しいですが、起源は古く、古代にまで遡ります。立派な伽藍配置(法起寺式と言われる)を誇り、また寺院だけでなく広壮な役所や邸宅もあり栄えていました。しかしいつしか廃れ、今は弥勒寺官衙遺跡群として国指定史跡となっています。この弥勒寺を江戸期に再興したのが円空上人でした。園城寺(三井寺)の末寺として実現しました。さて、円空仏と言えば、その微笑みのお顔が有名で、人々を魅了しています。また上人による「歓喜沙門」との署名も残されています。上人の内奥から湧き上がってくる、溢れ出す、ほとばしる歓喜。色々な解釈がありましょうが、仏法に触れ得た歓び、仏様に生かされている歓び、仏の教えを伝えないでは居られない歓び…ではないでしょうか。私達は円空仏に対面する事でそのような歓喜に触れ、感動するのだと思います。寺院だけでなく、庶民の家にも祀られている、驚くほど数多い円空仏ですが、最晩年の三年程の作造は発見されていないそうです。三年と言えば約一千日にあたりますが、穀断ちなどの修行に入っておられたのではないかとも言われています。そして元禄八年七月十五日を期して、長良川の畔にて、川を見守るように(母君を洪水で亡くしておられます)土中入定を果たされました。お墓は弥勒寺西方の森の中にあります。皆が幸せであるようにと今なお微笑んでお祈り下さっているようです。
次回の開催は5月30日(土)です。次回は古寺巡礼の第3回をお話しいたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。