いつもとちがう「成田山参拝の旅」に行ってまいりました

晴天に恵まれ、5月にしては暑いくらいの陽気の中、成田山に向かって出発しました。バスが付くと成田山の喜多僧侶と参詣誘致係の有村様が丁寧に出迎えて下さいました。山門で記念撮影した後、光輪閣の中では文化勲章受章の大山忠作画伯が2年を費やして特殊な顔料で描き上げた「日月春秋」を拝観させて頂きました。そして、成田山歴代貫首が大切にお守りしてこられた仏様を祀る御内仏に御案内頂き、丁寧に各厨子について御縁起を拝聴させて頂き、手を合わせました。11時からは大本堂にて荘厳な雰囲気のなか、大勢の檀信徒の方々と一緒に御護摩の御加持を頂きました。一同興奮冷めやらぬ中、大本堂の地下に移動し、今度は心を静めて御法号の写経をして、お不動様に願いを込め納経いたしました。写経は初めての方もおりましたが、静かに集中して筆を運ぶうちに下界の喧騒を忘れ、日常にはない良い機会になったと思います。

昼食には成田山でしか食べる事の出来ない貴重な大浦ごぼうの修業膳で御接待いただき、一同ありがたく精進料理を堪能致しました。午後は「平和の大塔」まで移動し、普段は上がることのできない最上階の金剛殿に御案内頂きました。最上階には釈迦寺のステンドグラスを製作した会社(松本ステンドグラス社製)の輝くステンドグラスが張り巡らされ、天上界に昇った気持ちになりました。このステンドグラスは、御安置されている大日如来様の光を表現しているとのことでした。大塔の中を見学しながら2階まで降り、とても大きな不動明王様を中心とする五大明王様に手を合わせました。そこは密教曼荼羅を再現しているかのような極彩色の荘厳な御堂でした。

外に出ると成田山のボランティアガイドさんが待っていて下さり、光明堂、釈迦堂と、順番に各御堂を解説しながら案内して下さいました。最後の自由時間では参道のお土産を買ったり、各々十分散策できたと思います。個人参詣ではなかなか行けない所まで解説付きで巡りましたので、ご参加の皆様も満足して頂けたのではないでしょうか。これも成田山新勝寺の皆様の御厚意と御尽力の賜物と感謝しております。

成田山の霊験あるお不動様と御縁が出来たことで、皆様の御祈願が叶うよう念じております。次回秋のバス巡拝もご参加下さいますよう、心からお待ち申し上げております。

成田山参拝の旅1 成田山参拝の旅2 成田山参拝の旅3

成田山参拝の旅4 成田山参拝の旅5 成田山参拝の旅6

成田山参拝の旅7 成田山参拝の旅8 成田山参拝の旅9

成田山参拝の旅10 成田山参拝の旅11 成田山参拝の旅12

成田山参拝の旅13 成田山参拝の旅14 成田山参拝の旅15

そろそろ開花の兆し
一株に5つの花芽を付けた「柏葉紫陽花」

稲毛寺院 庭木開花状況1稲毛寺院 庭木開花状況2

去る4月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第39回座禅法話会が開催されました。ゴールデンウィークの最中ではありますが、多くの方にご参加頂きました。今回は5月23日にバスツアーで訪れます「成田山」という題材で大浦弘俊師に、また、射場良秀師にはとあるお婆さんのことを通じて御法話をいただきました。

第一座 大浦弘俊師 「成田山信仰と不動明王」
来月の5月23日は当寺の成田山新勝寺バス参拝がございます。先立ちまして、成田山御縁起と、本尊の不動明王様についてお話し申し上げます。
遡ること平安中期、「平将門の乱」が起こり、その討伐の為に朱雀天皇が寛朝大僧正に将門降伏の護摩祈祷を勅命します。そこで寛朝大僧正は、弘法大師が彫刻開眼された不動明王様を千葉の公津ヶ原に安置し、三十七日間の祈祷の末、平将門を打ち破ります。不動明王様を京都に持ち帰ろうとすると、盤石のごとく動かず、明王様告げ曰く「この地に留まり、東国を守護し、利益せん」と。寛朝大僧正感銘し、朱雀天皇より領地を頂き、新勝寺の開基となるのです。
新勝寺の名は、「新戦剋勝」の故事より朱雀天より賜ったものです。
江戸になって、市川団十郎が歌舞伎にて成田山の不動明王を演じ、江戸庶民に成田山信仰が広がっていきます。江戸庶民の成田山詣でが広がり、本堂や成田街道も整備されていきます。明治には鉄道も整備され、参詣者も増えていきます。その陰には歴代の貫首様の大変な御尽力があるのでした。今回の法話は、その歴代貫首様の功績にも触れ、近代教育にも力を注いでこられた成田山新勝寺について浅学ながらお話しさせていただきました。

第二座 射場良秀師 「十八番」 
私の知人に、現在98歳のお婆さんがいます。
その方は、娘や孫に連れられて出かける時、辻々に立っているお地蔵さんを見つけるとすぐに合掌を致します。見えにくくなった目で誰よりも早く見つけ、非常に美しい所作で合掌します。なぜそんな事を続けているのかと申しますと・・・・。
三日坊主と有るように続ける事が苦手な私達。何事も続ければ「行」(ぎょう)となり「行」は大いなる「果」(か)をもたらす。そして「果」がうっすらと見えるまで続けられれば「行」は「楽」(ぎょう)へと変わる。得意中の得意を一番と言わず十八番と呼ぶようになった謂れの1つ、弥陀の十八願(至心信楽の願・ししんしんぎょう の願)とその実践者で有る老女の生きざまを伝えながら、お話し申し上げました。

合掌

次回の開催は530日(月)です。次回は、『観音経』という題材でお話させていただきます。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

第三十九回「坐禅・法話会」 第三十九回「坐禅・法話会」 第三十九回「坐禅・法話会」

このページの先頭へ