お知らせ
2014年02月01日
第十五回「坐禅・法話会」を開催致しました
去る1月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第15回座禅法話会が開催されました。今回より午後2時半からの開催となりましたが、多くの御方にお越しいただきました。今回は「節分」と「お水取り」という題材で、田久保明賢師と高田良海師の御二方に御法話を頂きました。
第一座 田久保明賢師「節分 ~笑う門には福来る~」
皆様はなぜ節分が遊び心に富んだ行事になったか考えたことがありますか。
厄を払い、健康を願うはずの行事なのに、子供たちはそんなことを意識せずにお父さんや保護者さんの扮する鬼に豆をぶつけるのが楽しくて夢中です。はたして、こんなことで厄払いと健康が願えているのでしょうか。
しかし、実はこの「楽しむ」ということが一番大事なんです。
昔は医療が発達しておらず、病気や健康に対して今よりも気にしておられました。そのなかで、誰でもできる方法として、よく笑うことで厄を遠ざけ福を呼ぶようになったのです。
また、節分は旧暦ですと年末年始の行事になります。お正月には羽子板や福笑い、凧揚げなどの遊びがあります。皆、節分と同じく楽しみながら厄払いや健康を願うものです。
笑顔で健康というのは皆一緒です。時には子供のように心を純粋にして、大きな声で「鬼はーーー外、福はーーー内」と楽しんでみてはいかがでしょうか。
皆様にとって、今年が笑顔の多い一年になりますように。
第二座 高田良海師「お水取りにみる懺悔の意義」
東大寺二月堂の「お水取り」は若水の汲み上げの儀式、松明の炎が印象的で、日本国中に春を呼ぶ行事として知られています。正しくは「修二会」(二月にお勤めする法会)といい、二月堂の本尊である十一面観音に対して過悔(けか)の作法が行われます。過悔とは、私たちが日常に犯している罪過を懺悔することをいいます。お水取りの参加する東大寺の僧侶は、私たちになり代って心身を清め、懺悔の行を精魂込めて行ってくださっているのです。懺悔を行うことで罪過が除かれ、福徳や繁栄がもたらされます。ですから、私たちは安心して春をむかえることができるのです。
「お水取り」は3月1日から2週間にわたって行われます。テレビニュース等でその映像が報じられたら、どうか手をあわせて、次の懺悔文(さんげのもん)をお唱えしてください。
我昔所造諸悪業(がしゃく・しょぞう・しょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かいゆ・むし・とんじんち)
従身語意之所生(じゅうしん・ごいし・しょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさい・がこん・かい・さんげ)
(これまでに私が行ったであろう、さまざまな悪しき行いは、皆な、その始めが知られないほど、遠い過去からの、むさぼり・いかり・愚かさの煩悩によるものであり、それは、身体により行い・言語による行い・思考の働きにより生じたものです。私はいまそのすべてを悔い改めます。)
次回の開催は3月30日(日)です。座禅・法話会の時間はこれまでの8:20開始から14:30開始に変更になります。またバスの運行も開始いたしました。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。