お知らせ
2015年07月10日
第三十回「坐禅・法話会」を開催致しました
去る6月30日、萬徳院釈迦寺船橋中央に於いて、第30回座禅法話会が開催されました。皆様と座禅を皆様と行いました後、今月から「仏教初歩入門」という題材で射場良秀師と松本宏泉師の御二方に御法話をいただきました。
第一座 射場良秀師 「お経の読み方」
今回より3か月にわたり、当山の経本である仏教初歩入門を用いましてのお話しで御座います。有縁の方々に必ずお渡ししておりますこの経本。
手にされた方々からの御質問は、教義よりもお経に関することがほとんどです。中でも、どれをよめば良いのですか?どのように読めば良いのでしょうか?
お経は、上手に読もうとしなくて結構です。お坊さんの真似をする必要もありません。余計な力は抜きましょう。
極意は、
如来言説(にょらいげんせつ)
不緩不急(ふかんふきゅう)
不高不低(ふこうふてい)
其音和雅(ごおんわげ) 也。
仏陀の発する声の持つ特質にこの極意を合わせ、この度の法話と致しました。
第二座 松本宏泉師 「真理の句(ことば)法句経」
私はこの『初歩入門』のお経本を使い修行をした僧侶でありますので、殊のほか思いいれがありました。
修行中の苦しかった時、『仏教初歩入門』を何百・何千回と唱えているうちに『法句経』と出会い、ご縁を感じ、興味を持ち、会得しようとする私がありました。
修行中、苦しく、疑心暗鬼になっている時、このお経が私を助けて下さったのです。
この度、私の体験を含め、お釈迦さまの心理の句(ことば)『法句経』についてはなしをさせていただきました。
萬徳院釈迦寺『仏教初歩入門』p20『法句経』我が愚かさを悲しむ人あり この人すでに愚者にあらず。 自らを知らずして賢しと称するは愚中の愚なり。
お釈迦様は教えてくださいます。人間は失敗をし、至らないのが常であります。自分を知り、失敗や至らないことを確りと反省をして、改め、精進をすることが大切であると。
逆に、自分を知らず、今ある地位がどんなに高く、偉くとも、自分は賢く、完璧であると思っている者こそが愚かであると。
次回の開催は7月30日(木)です。次回からは仏教初歩入門という題材で第2回目をお話しいたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。